あまちゃん論 楽しみながらも静観する日々
あまちゃん自体は面白かったです。今思い出すと何が面白かったのか良くわからんのですが、ただ楽しく朝から見ていた記憶はあります。役者の人たちの力量だと思うのです。
最近、あまちゃん関連の書籍で書かれていたことですが、クドカン脚本では天野家の女三代である夏、春子、アキ以外のキャラクターの性格や動きはほとんど何も書かれていなかったそうです。普通はト書きで行動の指針になるような事も書かれているものらしいのですが、クドカンは完全に演者の人たちに丸投げしちゃうらしいんですね。
これをキッチリと受けて応えたのがメインになって走り回った北三陸メンバー達でした。実質的な主人公だった(これは結局最後まで変わりませんでした)小泉キョンキョンを中心に、杉本哲太、渡辺えり、吹越満、でんでん、目が回るような豪華キャストでした。
主演の二人(アキユイ)はまだこの時眠っています(いや、眠ってなかったんですけどね。アキちゃんは特に。私には伝わらなかっただけで。これについては後に)。彼女たちの演技は温存された状態だった。なんという贅沢さかと。
番組開始前からこのドラマのキャストの異常な豪華さは気にはなっていました。主力組がこれだけ豪華に集まったら普通の朝ドラのイメージだったら天野忠兵衛は蟹江敬三じゃないでしょう。足立功は平泉成では無かったでしょう。誰か詳しくは知らないんですけどほかのそれほど著名じゃない誰か。
加えてあの狂ったような小ネタに費やされる小道具の数々。舞台が凄いんですよ。ぼおっと見てた春先では気にもしませんでしたが、今なら他のドラマのセットなどを見て、その絵作りの丁寧さ、精巧さに驚愕します。どれだけの時間と人をかけてるんだろう?
ある意味、心地よく楽しく見られて当たり前だったんだろうなあ、と。
綺麗に貼り付けられないですけど、その当時の私のツイート。
5月23日 ちゃんとクドカン脚本だねえ
クドカン脚本はキャラを書かないってのは、つまりは全てを情景化することで全ての登場人物 にスポットが当たる仕組みになってるのかなあ、と、朝ドラをずっと見てて思う。舞台の演出家 だった人だから、そういう演出が長けているのでしょうか。
5月29日 クドカン脚本の真骨頂は、コミカルなストーリーの流れに人生訓を織り交ぜる事にあるかも。
IWGPも木更津も大体そんな話です。
みんな好きなんだよ、こういう話が。
(過去のツイート、ごっつ書きにくいっすよ?これ何とかならんの?)