性的対象 (東京事変のアルバム風に)

必要ヴォルティスロボこと、つぃっ太のツイッターでのつぶやきを更に突っ込んで整理、発表したい時に利用しようと思います。 https://twitter.com/sangatukitijitu 主に 能年玲奈の事 あまちゃん他ドラマの事 ももクロちゃんの事書いてます。 

日記的な何か (仮) 能年玲奈 あまちゃんで、一番好きなシーン。

なんかもう、能年さんの事ばっかり書いてますねえ。本当はあまちゃんってブチ上げてて、あのドラマそのものの多角的、重層的なニュードラマスタイルを、これからのドラマのトレンドとしてあれこそが一般化するのではないか、という事について書き込みたいなんて思ってたブログなんですけどね。

 

ブログってなんでも毎日書き込み続けてないとアクセス数も増えないなあというのがあって、そうすると励みにもならないんですよね。やっぱり気にしてしまう。一日アクセス数30件とかいう泡沫ブロガーとしては。で、とにかく何かアップしようと。今日は時間も無いのですが、私自身があまちゃんというドラマで一番好きだったシーンを。

 

あのドラマをご覧の方には色々と好きなシーンあると思うのですが、結構どのシーンが一番ですか?という事になると案外同じシーンになるかなと。まあラストのトンネル描写とかアキユイ、海女カフェでの魂の激突とか、けっこうね。ええ、私も大好きです。

 

そんな中でやはり私はちょっと違ったところから、なんか天邪鬼な事を書いてみたい性格ですので。ズバリ、第88話なんです。アキがNG40回しでかすヤツ。

ひたすらNG連発してる最中、一瞬、実に楽しそうに、ある意味、意地悪そうにボールドー!って叫ぶ天野アキ、能年さんの、いたずらっ子然とした表情を見せる。とても楽しそうな表情が大好きなんですよ。あ、コイツ本当はこういう奴だろ、というのが出てて。

所謂、彼女の中の少年が顕著に顔を出してると思うのです。あのドラマ中、あの人がいわゆる本当の素の部分を垣間見せたほとんど唯一の瞬間だったんじゃないかなあ。

 

こらえきれず感情が表出したシーンというなら、と。よく、鈴鹿ひろみと共に映画、潮騒のメモリーで太巻の演出時、子鹿ポーズで吹き出すシーンを素のように語られると思うのですが。

 

よく考えてください。薬師丸ひろ子能年玲奈は、本当に演技に集中してたら古田新太が何しようが笑わないです。演技の一貫として毅然としているでしょう。

笑っちゃったらNGだからです。

本物の能年玲奈は、NGで笑わないのです。絶対に(NG出さないって意味じゃないです。NGを笑ってごまかすような事は絶対しないだろうな、という事です)。

あのシーンは演出家から面白かったら笑ってくださいとあらかじまふられているから、あえて笑ってるのです。そういう演出です。私たちは彼女たちにリードされて、滑稽な演出家を演じる古田新太を認識しているのです。これぞ女優な訳です。

 

そして、あの88話において、能年さんはトンデモない事を平然としています。

あの回で、彼女はまず天野アキ演じています。天野アキは能年玲奈じゃありません。あれは芝居上のキャラクターです。そして、初めてのドラマデビューで舞い上がる下手くそな新人天野アキが演じる隣人C演じます。NGシーンを、太巻の言葉を借りるなら40通り演じた事になっている(逆に才能だよ!と叫んでます)。そして最後に、見事にあのドラマ内ドラマのワンシーンに登場する隣人Cというキャラクター、を演じています。

 

おわかりいただけただろうか。

 

能年玲奈は、あの88話において、3つの全く異なるキャラクターを演じ分けているのです!

 

あまちゃんとは、女優、能年玲奈の成長物語です。その真骨頂ともいうべき回。

 

女優、能年玲奈。彼女の化物ぶりが遺憾なく発揮されているこの回が私は一番好きですね。是非、そういう視点でもう一度ご覧下さい!