性的対象 (東京事変のアルバム風に)

必要ヴォルティスロボこと、つぃっ太のツイッターでのつぶやきを更に突っ込んで整理、発表したい時に利用しようと思います。 https://twitter.com/sangatukitijitu 主に 能年玲奈の事 あまちゃん他ドラマの事 ももクロちゃんの事書いてます。 

能年玲奈論 2 妖精

4月1日。エイプリルフールだったんですねえ。あまちゃんという物語は大向大吉の嘘から始まります。今も解かれることのない春子へのメールの謎と共に。

1984年、若春子(有村佳純)が北三陸を飛び出すシーンから物語は映し出される。24年ぶりにふるさと北三陸へ帰ってきた春子の後ろをヒョコヒョコとついて歩く少女。アキ(黒川秋)の笑顔でオープニングタイトルへ。なんとも楽しげな音楽が鳴り響く。この後6ヶ月間ずっとこの曲は鳴り続け、そしてそれは大成功だった。

 

物語開始から5月末、トシちゃんの出てくるお座敷列車まで、私はこのドラマの進展には殆ど興味がありませんでした。物語は適当に進んでいる様子でした。海女になるって言ってた子がなんかへんな格好してました。イケメンのお兄さんが登場したりして、アイドルになるとかなんとかの話になってきたらしい(そういうあらすじだとあらかじめ知ってただけです)。ふーん。あ、そう。という程度。

 

ひとつ気になったのが天野春子の暗さ、重さです。キョンキョンが演じ、周囲も盛り立てて彼女を面白おかしい人物に仕立て上げていました。しかし、この人は明らかな病理でした。あの物語のキーは彼女がずっと持っており、彼女と彼女の青春期を追いかける、小泉今日子と有村佳純を追いかける事でストーリーは進んでいました。主役は明らかに彼女達でした。

 

でも、ほとんど毎日画像だけは追いかけていたんですね。面白い小ネタを楽しみつつ、私はただ一点を見つめ続けていた。それはそれは幸せな気持ちにさせてくれる妖精を追いかけていた。主人公の天野アキ、能年さんです。なんて可愛らしい子だろう。なんて透明感にあふれた子だろう。ファーストインプレッションで感じた男前は殆ど消えていた。まさに中性の魅力。そして華やかな輝き。キラッキラです。こうとしか表現のしようが無い。この2ヶ月間、私は彼女の魅力と輝きだけでこのドラマを見るとはなしに見続けていたんです。

 

今考えると驚異的な事です。もともと私はこの人に興味が無かったんです。むしろ男前で、そしてむしろセクシーだと感じて見つめ続けていたはずなんです。いつのまにか、すっかり魂抜かれてる。魅了されてしまっている。彼女の少女性に!

これが。これこそが能年マジックだったとは。